クリーンルームの計画
クリーンルームの計画
「クリーンルームの導入は決まったけど、なにから始めればいいんだろう・・・・」
「クリーンルームを導入するための条件って?」
そんなお客様のお悩みに、初めてのお客様にもわかりやすくレイテックがお答えします。

クリーンルーム見積(設計)条件
クリーンルームを見積(設計)するにあたり必要な条件は次のとおりです。
POINT1
目標清浄度
まず目標とする空気清浄度を設定します。
空気清浄度を高く設定すれば安全率が上がり、理想に近くなりますが、設置費用とランニングコストが上がっていき、次第に設置が困難になります。
空気清浄が必要な対象物と実際の運用状況を踏まえ、適切な目標空気清浄度を決定することが必要です。
POINT2
温湿度条件
クリーンルーム内で必要な温湿度条件を設定します。
空気清浄度を確保するため、クリーンルーム内部に清浄空気を循環させますが、循環させるファンの熱や内部作業員、クリーンルーム内の諸施設から出る熱で、クリーンルーム内は外部に比べ温度が上昇します。空気清浄が必要な対象物と内部の作業員を考慮して、温度条件を設定します。湿度制御が必要な場合は、湿度条件を設定します。
一般的なクリーンルームでは内部で気密性の高いクリーンスーツを着用するので、生産品に影響がなければ、クリーンルーム内の温度は22℃~25℃程度、湿度は40%~60%程度に設定するのが一般的なようです。

POINT3
発熱源
クリーンルームの空調能力を設定するために、空調機の負荷となるクリーンルーム内の機械から出る熱量(不明な場合は機械の消費電力量等から推定します)と内部作業人員数の情報が必要です。
地域によって気象条件が異なるので、設置場所がどの地域なのかも必要な情報となります。
POINT4
空調室外機置き場の情報
空調室内機と室外機の距離、高低差により空調機の能力が変わる場合がありますので、空調室外機置き場の位置提示が必要です。
POINT5
排気設備の有無
クリーンルーム内に生産設備等で必要とする排気設備を設置する場合、その排気量もクリーンルームの設備設計上必要です。
POINT6
照度
クリーンルーム内部の照度(照明の明るさ)を設定します。
例えば、一般的な製造工場で500ルクス、細かい視作業のある工場で750ルクス、一般的な更衣室で300ルクスです。
設備工事
クリーンルーム設置には一次側設備工事(ユーティリティー工事)が必要となります。
POINT1
電源設備
クリーンルームに使用する空調機の電源は一般的には200V三相です。クリーンルームに必要な電気容量をクリーンルーム設置場所に給電する事が必要となります。クリーンルーム内の照明、コンセントに必要な電気容量の100V単相、もしくは200V/100V単相三線等の供給電源工事が必要となります。
POINT2
熱源設備
クリーンルーム空調の熱源としてガスや冷水、蒸気を使用する場合、関連する設備工事が必要となります。
POINT3
給水設備
クリーンルームで湿度制御が必要な場合、加湿器に給水が必要です、クリーンルームまでの給水工事が必要となります。水道水を加湿に使用した場合、加湿器に石灰等の水垢(スケール)が付着します。純水を加湿に使用すればスケールの付着は回避できます。
POINT4
排水設備
クリーンルームからはドレン水が発生しますので、排水設備が必要となります。
POINT5
スペース
クリーンルームの設置場所以外に給排気ダクトが通るスペース、空調機械を設置するスペース、空調室外機、冷凍機、チリングユニット等を設置する屋外スペースが必要です。